古い時計ですが順調に稼働

エキセレントは精工舎の懐中時計で唯一、明治、大正、昭和と製造された時計です。ただ、EMPIREと違い全てを自社製造した懐中時計ではないので、私は見送っていましたが、やはり精工舎を語るには避けては通れない時計なのでよいジャンクが２０００円で出たので購入し修理しました。エキセレントはEMPIREと同じで時代に応じてシングルローラーやダブルローラが存在する時計ですが、この１５石はシングルでした。本当であれば銀無垢ケースの方が大事にされると思うのですが残っているのはニッケルが多いです。購入時点では風防は割れてケースも不完全でしたので風防は手持ちから新品に交換し、また他のジャンクからケースを手に入れ入れ替えました。機械自体はウォルサムのコロニアルを模写しており、EMPIREよりしっかりとした作りで巻き上げヒゲが最初から奢られているので当時の高級機であったことを容易に想像できるのです。ウォルサムは竜頭がヨツバネ式に対して、エキセレントは

通所タイプなのでオシドリ付近の状況が違います。しかし明治時代によい機械を作っていたと思うとさすがは精工舎だと思います。