2022.05.14 やや不安定ながら稼働

あれだけ手に入らなかったGREAT EMPIREが続けて2つ目が手に入った。稼働品とだけ記載があったが、どうも精度は出ていない。

丁寧に分解掃除し調整し、動くようになるが、文字盤上でやや雑音が入る。それでも、GREAT EMPIREの基準を満たす各部品の数々

文字盤も二段瀬戸支線である。テンプも完全に分解し、伏石の具合が悪かったので交換した。元々精工舎の純正銀無垢専売側に

入っていて、裏側には当時ブームだったらしい絵が彫ってあります。昔であれば5万円はしたと思うが、今は少し安くなっているのか?日本人が100年近く前にたどり着いた高級仕様の16石懐中時計。やはり素晴らしいと思う。   2022.05.14


2022.03.04 順調に稼働中

何というべきか、今まではこのGREAT EMPIREは5万円以上して高くて買う気がしなかったが、稼働中良品として38000円で落札、しかしケースが銀無垢でないのと三時竜頭で人気がなかったのか、何となく手に入れた。さて、GREAT EMPIREは精工舎の懐中時計でも「幻の懐中時計」と言われていて、手に入れにくい。それは当時、国産では唯一だったEMPIREが7石のみの物だったのに対し、GREAT EMPIERは16石で当時のアメリカンウィルサムやエルジンの15石仕様と同じくらいの使用となっていて高価でほとんど売れなかったから、見る人も少ない幻と言われていたと考える。

 

 ・当時の精工舎の紳士用懐中時計の品質水準を上げた時計で、とても数が少ないため幻の懐中時計と呼ばれる

   「グレートエンパイヤ」です。過去の研究資料では、上記パブリックと混同したのか、平ヒゲであるとか文字板に

   「GREAT EMPIRE」と 書かれたものは少ない等と書かれていますが、正式なグレートエンパイヤとは、

   以下の全てを満たすことが条件であるようです。

 

    ・文字板には「GREAT EMPIRE」と表記

    ・16石、巻き上げヒゲ、切テンプ

    ・角穴、丸穴車が磨き仕上げされ歯先はクラウニング加工

    ・受けにダマスキン模様入り                    

                     上記情報は親愛なる時計HPである「TIMEKEEPER 古時計どっとコム様」より

 

これは私の愚HPの冒頭に書いてあるGREAT EMPIREの説明である。文字盤は二段瀬戸支である。

さて、この個体を見てみればわかるように、全て上記の条件を満たしている。ただ、購入時に長針がブレゲ針だったので、スペード針に交換して、ケースは銀無垢専売側にしてある。この時代に自社で巻き上げヒゲを作ったのかと思うと目頭が熱くなる。

昔の日本人が本当に頑張って作った渾身の懐中時計を大事に次の世代に送ろう!!

テンプもバラシて入念に分解掃除するとよい動きになったよ!  2022.03.04